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メロディに合う和音をどうやって決めるのかについて、原始人AとBとの間で長い議論が繰り広げられた。その議論のなかで、彼らは記譜法や、circle of 5thを発見して行った。


原始人B「メロディに合う和音を探す方法について、少し考えを整理しよう。俺たちは、1オクターブから7つの音を選んできたよな?その選び方にはmajor scaleとminor scaleの2通りの選び方があった。俺たちにとっては、この二つはどちらも対等なscaleとして得られた。」


原始人A「うん。」


原始人B「ここからメロディに合う和音を決定する方法を考えていく。いま仮にC major scaleの音(ドレミファソラシ)だけでメロディを作っているとしよう。このとき和音もC major scaleの音で構成されていて欲しいよな?」


原始人A「木琴の製造上の都合からすれば、そうだ。木琴を作る手間を省くために1オクターブから7音だけを厳選してきたのに、和音でこの7音以外の音を使ってしまったら一体どれだけの木琴の鍵盤を作らないといけないのか。しかし、そうは言ってもそのメロディに使っている音の集合だけからそのメロディに合う和音を探すアプローチは、俺はなんだかおかしいと思うんだよ。」


原始人B「何故?」


原始人A「ゆっくり順を追って説明させて欲しい。俺たちの音楽は、もともとペンタトニック(5音)だけで成り立っていた。ある日、お前が1オクターブ12音に均等に分けられることを発見した。そのあとその12から厳選して7音を持ってきた。それがmajor scaleとminor scaleだった。」


原始人B「うん、そうだね。」


原始人A「5音で音楽が作れていたのだから、当然7音でも音楽は作れる。7音scaleは、5音scaleに比べれば十分すぎる表現力を内に秘めているだろう。しかし、俺はこの7音scaleに触れてみて、もっと別の可能性があることを発見した。」


原始人B「どういうこと?」


原始人A「いま、メロディに合う音を探そうとしている。メロディ協和する音を探そうとしている。しかし、そんなものはもともと存在しないんじゃないかと俺は思い始めた。」


原始人B「存在しない?なんで?」


原始人A「音って言うのは、増やせば増やすほど響きは濁っていく。増やせば増やすほど不協和になる。あるメロディ協和するのは、究極的には無音状態じゃないかと俺は思うんだよ。無音ならば、どんなメロディにも合う。」


原始人B「それなら伴奏は無いほうがいいって話にならないか?」


原始人A「いや、ところが、そこが違うんだよ。伴奏は必要なんだ。お前は大きな勘違いをしているが、不協和自体が駄目なんじゃないんだわ。不協和度を0から100までの100段階の数字で表すとするじゃん?」


原始人B「細かいことだが0から100までなら101段階だぞ。」


原始人A「ああ、そうか…。じゃあ、整数だけでなく実数の範囲で、0から100までで不協和度を表すとしよう。0が最小の不協和(無音状態)で、100が最大の不協和な。100は、すべての音がガンガン鳴っている状態なんだよ。12音すべてが。12音だけじゃない。その間の周波数の音だってすべてがガンガン鳴っている。」


原始人B「ホワイトノイズだな。」


原始人A「うん。だとして――もともと音楽って何も音のない世界から産まれてくるんだろうか?何も音のない世界に音が1音ずつ追加されて音楽誕生したんだろうか?」


原始人B「そうなんじゃね?」


原始人A「俺はそれは違うと思っている。俺の頭のなかには、すべての音――すべての周波数の音が同時にガンガン鳴っている風景がある。不協和度100の世界だな。俺たちが聴いている音楽とは、そこから不要な音を削りとって出来たものじゃないだろうか。俺はそう思うことがある。」


原始人B「ふーん…。」


原始人A「以前、お前が彼女プレゼントしたいって言うから、俺が木を彫り刻んで小鳥彫刻を造ってやったよな?」


原始人B「ああ、その節はお世話になりました。」


原始人A「あのときからなんだ。あのときから俺の頭のなかでは、粘土をこねて陶器を作っていたときとは明らかに違う感覚が芽生えた。この世界自体の始まりには何らかの物質が充満していて、それを削りとられた結果が俺たちなんじゃないかって、そういうことを意識しだした。」


原始人B「面白い世界観だね。」


原始人A「まあ、それはどっちだっていいんだ。もともと正解なんて無いかも知れん。俺はそう考えているってだけだ。話を戻して、いま不協和度30で進んでいる音楽があるとする。そこから急に不協和度40になる。すると、聴いているほうは、気持ち悪く感じる。早く元の状態に戻りたい、戻って欲しいと願うだろう。そして不協和度40から30に戻る。そのとき、聴いている者は霧が晴れたように感じるだろう。」


原始人B「うん。」


原始人A「では、最初からずっと不協和度50で進んでいる音楽だったらどうだろう?一時的に不協和度70になり、そのあと不協和度50に戻った。すると、やはりすっきりした感じがするんじゃなかろうか。」


原始人B「たぶん、するだろうね。」


原始人A「つまり、そういうことなんだよ。不協和度を0に近づければいいってものじゃあない。それでは単に無音状態を指向しているだけだ。もちろん不協和度100もまた指向すべきでもない。俺たちが目指すべき地点は無音状態でもホワイトノイズでもない。俺たちの音楽に必要なのは適度な不協和度と、その不協和度の揺らぎなんだ。」

やねうらお-よっちゃんイカを食べながら、息子語録を書き綴る (via storz)

どうでもいいけど扱ってる概念が原始人ってレベルじゃない.

(via n-enot)

(via hazy-moon)

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    n-enot)今から、もう少しだけ昔の。
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